三重県小学校宿直員死亡事件から考える定時連絡の意義と重要性

 三重県の小学校において、宿直の用務員が亡くなる事件が発生しました。
 心よりお悔やみ申し上げます。事件の捜査がすすみ、犯人が逮捕されること祈るばかりです。
 警備員日記では、この事件から施設警備における定時連絡について、その意義と重要性を見直し、同種の事故・事件に役立てれるようにという思いで取り上げます。
 小学校の宿直だけでなく、同種の業務に従事する警備員は全国に非常に多いと思います。
 長時間における1人勤務であり、その間に定時連絡を義務付けされた警備会社も多いでしょう。
 しかしながら、現場での警備員と所感としては必要のない連絡であると軽視する者が多いのも事実かと思います。
 1人勤務で警備を行う警備先ですから、当然そのリスクは小さく、殆ど何も問題が起きないことも事実です。
 そのことが定時連絡軽視に繋がっているのではないかと思います。
 また、定時連絡の意義と重要性について、警備員の法定教育課目では3号警備(貴重品運搬・危険物運搬警備等)でしか取り上げておらず、今回の事件のように施設警備業務においてその重要性を特別に教えていない事実もあります。

 本来、定時連絡は異常あればその内容を。
 異常がなければそのことを報告するものであり、異常が無いという報告も非常に重要です。

 今回の事件でも、適切な定時連絡を運用・実施していれば被害者の発見が早く、また犯行時間も大枠でも絞り込めることから事件捜査に大きく役立ったことでしょう。

 各警備会社・警備計画において、無理なく、かつ適切に警備員の安全を確認できるよう、現場の実情に合わせた定時連絡の時間や回数を見直し、適切な運用が必要ですね。
 また、これを実施する警備員は、今回のような事件があることを肝に銘じ、その重要性を意識して億劫と思わず確実に実行してください。 

 夜間に異常の有無を報告する相手(定時連絡の報告先)を備えていることは、自社職員による宿直では出来ない警備会社による警備実施の強みの一つです。
 警備会社の営業担当者もこのことをぜひ見直して頂ければと思います。

 2011.10.03 追記
 本件について、転倒で事故死と判断されました。事故死判断となった2011年9月17日記事をページ下部に追記しました。


<以下、各ニュースより抜粋>
 ・2011年9月6日 14時10分 毎日新聞 記事
 「<殺人未遂>用務員、頭殴られ重体 津の小学校」
 6日午前7時5分ごろ、津市中河原、市立敬和小で、用務員の倉田通夫さん(71)=津市高茶屋1=が職員駐輪場で頭から血を流して倒れているのを登校してきた中村正彦校長が発見し、110番した。倉田さんは意識不明の重体で、三重県警津署は殺人未遂容疑で捜査を始めた。
 津署によると、倉田さんは5日夕から泊まり込みの当直勤務だった。後頭部を鈍器のようなもので殴られ、うつぶせの状態で倒れていたという。着衣に乱れはなく、所持品もあり、校内も目立って荒らされた様子はないという。事件を受け、同小は臨時休校とし、児童を帰宅させた。
 駐輪場は校舎の北側で、駐輪場のさらに北側に宿直室がある。市教委によると、倉田さんは夜間や休日に勤務する「宿日直代行員」として、この日は午後4時から翌朝8時までの勤務だった。午後10時から午前6時半まで仮眠し、見回りは校舎だけでなく、敷地内の施設も対象という。

 ・2011年9月7日 11時43分 読売新聞 記事
 「意識不明の小学校宿直員死亡…津市」
 津市中河原の市立敬和小学校で宿直業務中だった市教育委員会臨時職員倉田通夫さん(71)が頭を殴られて意識不明の状態で発見された事件で、三重県警は7日、倉田さんが死亡したと発表した。
 県警は容疑を殺人未遂から殺人に切り替えて捜査している。
 捜査関係者によると、倉田さんは6日朝、校舎北側にある中庭の駐輪場で倒れていた。後頭部に長さ約15センチの傷があり、鈍器で殴られたとみられる。県警は司法解剖して詳しい死因を調べる。
 同小は6日に続き、7日も臨時休校とし、同日午後7時から保護者向けの説明会を開く。

 ・2011年9月17日 09時17分 中日新聞 記事
 「津の校務員死亡、転倒で事故死と判断 三重県警」
 津市中河原の敬和小学校で6日朝、宿直中に頭から血を流して倒れているのが見つかり、翌7日に死亡
した校務員倉田通夫さん(71)=津市高茶屋=の死因を調べていた三重県警は、現場の血痕の鑑定結果
や致命傷となったけがの状態などから、本人の転倒による事故死との見方を固めたことが分かった。
 捜査関係者によると、県警が現場から採取した複数の血痕をDNA鑑定したところ、いずれも倉田さんの
血液と判明。所持品や校務員宿舎内の備品が盗まれていない上、争った跡もないことなどから、事件性は
ないと判断したとみられる。
 県警への取材では、倉田さんは8月下旬の宿直勤務中に頭にけがをし「自分でけがをした」と話して病院
で治療を受けていたことも判明。司法解剖の結果、致命傷となった後頭部の長さ10センチのけがは平たく
硬いもので打ったためで、県警は、宿舎付近で転倒した倉田さんがコンクリート地面で頭を強く打ち、意識
がもうろうとしたまま何度か倒れ、発見場所で動けなくなったとみている。
 現場に血痕や血だまりが複数あるなど不自然な状況だったが、県警は事件と断定できず捜査本部の設
置を見送っていた。その後の捜査でも不審者の情報などは得られなかった。
 津署によると、倉田さんは6日午前7時5分ごろ、宿舎と職員駐輪場の隙間にうつぶせで倒れているのを
出勤した校長が発見。意識不明で病院に運ばれ、翌7日朝に外傷性脳障害で死亡した。
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