ふじみ野市プール事故における判決内容と判決に至った概要を纏めました。

 事故から10年が経過したふじみ野市プール女児死亡事故。

 この事故では、事故当時の市職員の2名が有罪判決。

 有罪判決により地方公務員法に基づき、事故後に定年を迎えていた職員1名は退職金が不支給。残る1名も失職となりました。
 ふじみ野市プール事故の判決においては、

 運営元が市の担当者が業務上過失致死罪としての過失が大きいとして有罪判決を受けることとなりました。

 しかし、この担当者2名は合併前(大井町と上福岡市)は当該プールのない上岡市の職員。

 また、判決理由に至るプールの維持管理に関する役職就任したのは事故発生年の前年10月と事故発生年の1月。

 当該役職において夏期シーズンを迎えたのは初めての年でした。

 これに対し、事故発生の直接原因となった吸水口防護柵の不備は事故の7年前(平成11年)頃に発生し、当時の教育委員会に報告がなされていたにも拘わらず、当時の担当職員により不適切な処置が行われました。

 その後も必要な改修を怠り、更に不適切な処置を繰り返した末に発生した事故でした。

 また、事故の大きな原因の一つである委託業者の管理についても、過去に履行内容の確認を行っていない末での業者選定による指名競争入札の結果でした。


 市の担当職員2名の判決について経緯を考えると、市の担当者の意識欠落などの問題点だけでなく、多くの市町村にある構造上の問題が見て取れます。

 実際、委託業者側から見ると何も知らない担当者に突然変わる状況を見る機会が多くあります。

 それにも関わらず、行政職員の中で事故発生時の担当者のみが有罪判決を受けたことに大きな違和感を感じます。

 この職員2名は、長年勤めながら失職。並びに退職金の不支給と人生が大きく狂ったのは間違いありません。

 事故に至った根本に行政の構造問題が大きく関わっていながらも、その点については判決において直接処罰されるものがいないというものとなっています。


 担当者が危険なプールを放置して営業した罪が大きい点は揺るぎません。

 しかし、行政の構造問題に対する責任は誰がとるのか?

 また、事故を教訓に改善がとられたのかはだはだ疑問が残ります。


 ふじみ野市プール事故後、

 平成23年7月に大阪府泉南市立砂川小学校プールで事故が発生しました。

 この事故発生時の委託業者(ダイショウコーポレーション)と行政の会見等を見ると、真偽のほどは定かではありませんが、行政構造の問題について通じるものを感じ、ふじみ野市の事故で児童が亡くなり、行政担当者が有罪であったという経験を得ても、教訓としてさほど生かされなかったように感じます。


 管理人は職員2名の責任など、擁護する意見はありません。

 しかし、市側に対する司法における処罰が担当職員のみということについて、未だ違和感が残る判決であったと感じます。


 泉南市の事故について詳しくは、警備員日記内

 > 大阪府泉南市小学校プール事故 教育委員会とプール監視業者の責任問題  


 判決について詳しくは、プール監視員の道 > プール監視の事故と歴史 > 水難事故の発生件数 > ふじみ野市プール吸水口死亡事故の概要

ふじみ野市プール女児死亡事故の判決
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