2017年警備員の熱中症対策 厚生労働省は、クールワークキャンペーンを展開

 厚生労働省は、業界団体を通じて職場における熱中症予防対策「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を展開。

 警備業では、過去5年間(2012~2016年)で168人が熱中症により受傷し、内11人が死亡しました。
 警備員における熱中症の発生状況
 2016年(平成28年) 発生28人  死亡0人(速報値) 
 2015年(平成27年) 発生40人  死亡7人
 2014年(平成26年) 発生20人  死亡0人
 2013年(平成25年) 発生53人  死亡2人
 2012年(平成24年) 発生27人  死亡2人   発生計 168人 死亡計11人

 厚生労働省(労働局)による本年の熱中症対策では、

 水分・塩分の摂取を呼びかけるだけではなく、

 事業場として予防管理者の選任などの管理体制を確立し、対策を確実に実施して熱中症による労働災害の減少と死亡災害0を目指しています。


 警備業(警備員)の熱中症対策では、

 業務形態から顧客先等の警備現場に派遣されるため、管理が行き届き難く、固定設備等による対策が現実的に難しい点が多くあります。

 警備業では難しい熱中症対策ですが、

 屋外の大規模なイベント警備等では、熱中症を意識し凉がとれ、応急処置等を行うことが可能な休憩場所の設置。熱中対策応急キットを休憩場所への設置、巡察(巡回)要員に携行させるなど備えることが出来る業務も多くあります。

 また、

 交通誘導警備・施設警備等の日常の警備業務においても、

 警備業法により制服等の変更が出来なくても、見た目や業務に支障がでない熱中症対策用品の積極的導入を行うなど、対策はいくらでもあります。

 本人に対する啓発活動のみによる熱中症対策では限界があることを認識し、事業所として十分な対策を取ることが必要です。


 警備員不足が深刻となる中、夏場に過酷な屋外等で業務を行う警備員のイメージが社会からどのように見えるかは推して知るべし。

 この過酷な労働環境を改善する取り組みは、警備員の待遇改善とイメージ向上にとても重要です。

 公安委員会に届け出がなされた警備服等の変更。設備導入などに伴うコストや負担増加は大きな問題です。

 しかし、雇用情勢が大きく改善し警備員の人手不足が大きく現れる中、警備業全体の安全衛生に対する意識向上が将来どのように働くのかを真剣に考え、取り組まなければならないと感じさせられます。


 警備業・警備員の勤務形態でも広く導入可能な主な熱中症対策としては

 ・ヘルメットの変更
 遮熱ヘルメット、通気設計のヘルメット 

 ・安全靴の変更
 通気構造の安全靴
 
 ・首元、頸部の冷却
 気化熱を利用した冷却帯(マジクール等)

 ・ヘルメットの日除けカバーの導入
 気化熱により首元、頸部を冷却することができるカバー

 紹介するこれら熱中症対策用品は、

 保冷剤等を用いる製品と比較して効果は小さいものの、

 作業環境の管理が出来ず、冷蔵設備等がない個別の勤務地など、様々な警備業務で長期間継続利用が可能な熱中症対策用品として大きな効果を期待することができます。

 未だ対策を導入していない。または、対策に不十分さを感じている場合には、新たな熱中症対策として検討をしてみては如何でしょうか?


 熱中症シーズンに既に突入しています。

 勤務する警備員も管理する立場の者も、可能な対策は積極的に導入し、暑いシーズンを事故無く、ともに乗り越えましょう。
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コメント

No title

 お疲れ様です(お久し振りです)。
 昨年度の「発生28人」の中には、ウチの隊員も含まれているのでしょうね…(救急車搬送済み・日南市)
 後頭部を気化熱で冷やす機材を使用しておりますが、中々「快適」とまでは行きません。
 しかしながら、「倒れる一歩手前」くらいで止まっているような、その程度の体感は有ります。
 予防が出来るのが一番ですが、もしもの時に「周囲の仲間」がいち早く発見・対応出来る様に、日頃からの教育・指導も重要かと思います。
 実際、私自身もそれで救われました…中々「本人」は正常な判断が出来ないものだと、改めて思い知った次第です。

Re: No title

 猫乃介さん、お久しぶりです。
 以前、同僚の方が熱中症であわや一大事ということがあったのでしたね。
 効果の高い保冷材を使うものを現場で広く浸透させて運用することが理想ですが、それはとても難しいですからね。気化熱タイプでも広く使用を浸透させて効果的に予防を図りたいものです。

 体調が悪くなっても自分で救急車の依頼などはなかなかできませんからね。

 熱中症には、本人の意思だけでなく、他の勤務員が状況を判断して勇気をもって救急車等の依頼や必要な処置を行う。という認識を共有しなければなりませんね。

 この時期の熱中症については、繰り返し注意喚起を行い、深刻な事態とならない段階で食い止めなければなりませんね。

 周囲を含め、お互いこの暑い時期を事故無く乗り越えましょう。
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