心臓マッサージのみの救命措置で救命率が高い

 日本循環器学会は、心配蘇生の救命措置において、

 人工呼吸と心臓マッサージの併用より、

 心臓マッサージのみのほうが救命率が高いという分析結果を纏めました。
 本年の警備員日記の更新は、

 先日の7大ニュースをもって終了の予定でしたが、

 救急救命に関する大きなニュースが報道されたため更新しました。

 先に報道されたいたら8大ニュースとしていたでしょう。


 救命措置に関する人工呼吸の省略は、

 感染症や抵抗感などの取組に関する問題。

 呼吸が停止しても体内に残った酸素の存在等の理由から、

 かなり以前から検討されていました。

 その後、ガイドライン2010で手順の見直しや省略可能と明記されるようになりました。


 この分析結果は、

 2010で手順が見直された

 ・気道確保 → 人工呼吸 → 胸骨圧迫

 から、

 ・胸骨圧迫 → 気道確保 → 人工呼吸

 へとされた、胸骨圧迫の重要性の再確認と同時に、

 今後の救命措置の取組に非常に大きな影響を与えることでしょう。

 今後のガイドラインの見直しが待たれます。

 また、それまでの間、

 何時だれがなるかわからいバイスタンダーに対し、

 救命講習を行う際には受講者に対して、

 胸骨圧迫の重要性を説明し、

 自身がバイスタンダーとなったときには、

 胸骨圧迫を勇気を出して行うことを伝えなければなりませんね。


 
以下、概要

 日本循環器学会 まとめ

 平成21年までの5年間の分析した症例 1,376例

  ・人工呼吸と心臓マッサージの併用ケース 63%

  ・心臓マッサージだけのケース 37% 

 1ヵ月後に社会復帰できた人の割合

  ・人工呼吸と心臓マッサージの併用ケース 33%

  ・心臓マッサージだけのケース 41% 


 詳しくは、(外部リンク)
 NHK NEWSWEB
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121231/t10014536891000.html
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コメント

勉強になります。

良い記事を読ませて頂きありがとうございます。現任教育のネタにします。基本教練と心肺蘇生法は教育の中で必ず行う様にしています。私の担当する現場では、心肺蘇生を行った事例が三度ありましたが、おかげさまでいずれも一命を取り留められています。

Re

ハゲボリック さん、こんにちは。
内容に共感いただき、ありがとうございます。
ここ数年でAEDの使用を含め、我々警備業でも救急法の重要性が大きく変わりましたね。
その中でも事例が三度とは。すごいです。
それぞれの立場で、ともに警備業を盛り立てていきましょう(^^♪

No title

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
さて、標題の記事ですが・・・
私もネットニュース及び学会のHPで確認致しました。
で、私たちを担当してくださっている、担当の救急救命士さんに意見を求めたところ・・・
①不慣れな一般市民等が30対2の心肺蘇生を行うと、
胸骨圧迫中断時間が10秒を超えてしまっている場合がある
②脳に必要な酸素を送るのであれば、都市部であれば
体内に残存している酸素で足りているんだろうねぇ・・・
との事でした。
あと、私見ですが、
正しい気道確保が行われている状態で、
正しく胸骨圧迫が実施されれば、圧迫動作時の陰圧差で
多少の換気があり、そこから多少なりとも酸素を取り込める
のではないのでしょうか?
(他の救命士さんで同じような考え方の方もおります)
いずれにせよ、なるべく中断時間を出さず、
胸骨圧迫を正しく続けるという事が重要だという事ですね。
(まぁ、G2005から人工呼吸に対する重要度は少なくなってきてはいますからね。。。)
ただ、私たちみたいに日ごろ訓練で手慣れている人たちなら
最悪、5~6分程度なら1人ハンズオンリーの心肺蘇生は可能でしょうけど、不慣れな人たちが1人ハンズオンリーは・・・
相当大変だと思います・・・。^^;

Re

tagosakuさん、あけましておめでとうございます。
たしかに胸骨圧迫中断時間が長い状態は用意に想像できますね。
実際、胸骨圧迫はかなりの体力を使うだけでなく、これに人工呼吸を加えると相当に訓練を行わないとスムーズな実施は難しいですからね。
これに加えて、事故等の混乱時にそれを冷静に行うことが如何に難しいことか・・・
それを思うと、胸骨圧迫のみに統一されるガイドラインの変更が待ち遠しいですね。
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