帰宅困難者の混乱対策に警備員が活躍 評価

 東日本大震災当日、多くの帰宅困難者を横目に業務に奔走した業種・人が数多くいます。
 警備業・警備員もその一つです。
 東京消防庁の調査結果において、その警備員の活躍に対して一定の評価がなされています。
 震災当日、帰宅困難者で混乱する都心において警備機器の対応。
 雑踏の対応に追われる中で、業務に当った警備員は目立つことない存在です。

 しかしながら、
 平成23年8月30日東京消防庁発表のアンケート調査に置いて、その活躍が混乱対策に有効であったと明記されました。
 調査は防災管理対象物1,602棟に対して行われました。

 この中で、
 【帰宅困難者について、事業者が直面した問題、効果のあった対策の回答】の内、
 【効果的な対策】
① 『人に関するもの』
 ・警備員の巡回強化。出入口に警備員配置
 ・受付係員の配置、貼り紙の表示、カラーコーン等による規制の周知徹底
 ・トイレ、ロビー以外への動線をパーテーションにより仕切り、警備にて2 時間おきに巡回を行った。
 ・従業員に対して、同じ方面の従業員を集め、男子社員が一人つきタクシーで帰宅させた。その他は休憩所を開放し泊めた。(事業所)
 ・公共交通機関が不通で開通の見通しがたたないため、会社保有車、従業員保有車を方面ごとに人員を振り分け分乗帰宅させた。その他の従業員は会社に残留、待機させて開通待ちをした。(事業所)
 ・帰宅者を確認するためビル外へ出る前に名前の記入をお願いした。
 ・夜間休憩場所の提供にあたり、トラブルを防止する為、男女の部屋を分け、部屋入り口及びフロアに監視員を配置

 と、効果的な対策の最初に我々警備員による活躍が記載されています。

 私こととある警備員指導教育責任者は、日頃から警備員はその職務から活躍・評価をうけることがあまりに少ない業種だと感じています。
 しかし、今回のこの調査結果は我々警備員全体があの日、個々に奮闘し、その職務を全うして得ることができた、公で正当な評価を得たと心より嬉しく思います。

 警備員に限らず、あの日奮闘したみなさん。本当にお疲れさまでした。

 また、これを記載する本日は台風15号の影響により首都圏において再び帰宅の混乱が生じています。

 今日、奮闘している皆さん、本当にお疲れ様です。

 そしてその職務を果たせるよう、がんばってください。 


 詳しくは(外部リンク):東京消防庁>東日本大震災に伴う地震発生時のアンケート調査結果について
 http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-kouhouka/pdf/230830.pdf
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