この記事は、当ブログのオイラさんのコメントを元に取り上げています。
雑踏警備業務2級の配置基準から3年。
雑踏警備業務1級の配置基準から2年。
雑踏警備業務の検定制度開始から異例の速度で法令化(配置義務化)された雑踏警備業務資格。
この3年間の管理人こととある警備員指導教育責任者の感触としては、
単なる雑踏警備だけでなく、施設警備業務等を幅広く巻き込む厳しい配置基準の考え方に対し、
業務内容の見直し等で対応し、実際の運用はさほど厳しさを感じないものでした。
このため、資格者養成について当初の勢いから失速が激しく、
法令化(義務化)に伴う委託者への負担の増大(警備料金の値上げ)。
受託側(警備員)の待遇向上に影響を与えるものではありませんでした。
強いて影響があったことをあげるとすれば、
配置基準公表後、資格者確保の動きから資格所持をアピールに利用し多少移籍があったという程度ですかね・・・
偽造までして入札参加を考える。
という窮迫した状況であったとは考えにくいという印象です。
1級の配置基準では、大きな雑踏警備でも資格者数は1名(交替を考慮すると2名)で殆どの運営が可能。
祭りなどの一定規模の雑踏警備の実績のある会社では、
2級資格者の配置基準から資格者が複数名存在するため、
その中から1級資格者を養成することもさほど難しくなかったはず。
資格に関わる人事戦略の失敗。
有資格者の予想外の退職により、イレギュラーな問題が発生したのかもしれません。
資格者配置義務化(法令化)により、
適正な業務実施を看板にした料金の適正化。
待遇向上を願うなか、同業者自らでその道を閉ざしてしまうことに残念でなりません。
<以下、岐阜新聞記事より抜粋>
・「資格証書偽造し祭り警備 大垣署、容疑の会社社長ら逮捕」
2012年06月29日11:03
警備業務の入札の参加条件を満たすため、保有していない資格の証書を偽造し提出したとして、大垣署は28日、有印公文書偽造と同行使の疑いで、セイノーガード(大垣市波須)の社長丹羽俊夫容疑者(69)=安八郡輪之内町大薮=、同社社員矢野知恵美容疑者(34)=大垣市宿地町=、元社員坂井田裕容疑者(63)=同市墨俣町墨俣=ら3人を逮捕。
逮捕捕容疑は、今年2月中旬、県公安委員会発行の「雑踏警備業務1級」の合格証明書を偽造し、入札を実施した「すのまた桜まつり実行委員会」に提出した疑い。
雑踏警備の配置基準の施行開始については、
警備員の道 > 警備業 > 雑踏警備の歴史
https://keibiin.net/zattoureki.html
- 関連記事
-
お役にたてましたなら、応援お願いします。
コメント