プールの排水(給水)口は、
平成18年のふじみ野市立大井プールでの女児の死亡事故をはじめ、
その他プール事故の大きな原因ともなる危険個所です。
ふじみ野市の事故以来、
各プールでは吸い込み防止金具等の設置、
蓋をボルトで固定する等、
排水(給水)口に対する設備上の2重安全対策。
定期的に固定ボルトの緩み等の点検を行うことで安全対策を実施しています。
今回の元となる記事は、6月上旬。
さらにふたの盗難はそれ以前の前年のプール営業後から今年のプール準備までの間に起きた事件です。
万が一、プール本番である夏季に同様の窃盗事件より、
蓋が外され、気付かずに営業がなされるかと思うと恐ろしい限りです。
突然ふたが外れるほど、
ふたを固定している複数のボルトが自然に緩むことなど考えられません。
しかし、特に屋外プールでは盗難の可能性ということもあることを踏まえ、
ある日突然という可能性を持つ必要があるようです。
始業前点検では、点検する者の安全確保のためにも目視でふたの存在を確認した上で点検を開始する。
排水(給水)口のふたの点検は、
いかなる場合でも欠かしてはいけない点検個所であることを肝に銘じなければいけないですね・・・
<以下、毎日JP記事>
「窃盗:プール吸水口のステンレス製ふた17枚盗難 四日市」
・2012年06月13日
三重県四日市市は12日、同市羽津甲の霞ケ浦プール内に設置されている吸水口のステンレス製ふた17枚が盗まれたと発表した。
盗まれたふたは、幼児用プール(水深25センチ)1カ所の4枚、子供用プール(同65センチ)1カ所の4枚、両プールを結ぶ浅瀬部分1カ所の1枚、流水プール(同1メートル)2カ所の8枚で、計約165キロになるという。ふたは、いずれも2カ所をボルトで固定されており、プールは満水だった。
市などによると、8日午後3時ごろ、指定管理者の職員が流水プールの底にたまった藻を棒で取り除いていたところ、ふたがなくなっているのに気付いた。昨年度の運営関係者が外して保管した可能性も調べ、11日夕に盗まれたと判断した。フェンスや鍵は壊されていなかったという。
プールの排水口等の安全管理に関することは、
外部リンク:国土交通省 >
「プールの安全標準指針」 平成19年3月 文 部 科 学 省・国 土 交 通 省
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha07/04/040929/04.pdf ・プール監視業務について
詳しくは、
プール監視の道へ
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