まず、溺れた女児の一日でも早い回復を心よりお祈りします。
先日のプール監視が警備業という通知が出て早一ヶ月。
今回のプール事故では、
記事内に「警備会社の男性職員」と明記され、
これまでのプール事故に関する報道内容から一線を隔てるものであり、
警備業関係者の関心が大きいことであるかと思います。
その中で、
「保護者5人と警備会社の男性職員が監視」
という、プール監視に関する責任の曖昧さを懸念させる一報に違和感を感じる関係者も多いのではないでしょうか?
夏の学校プールの運営では、
教職員や保護者などPTAが実施していることは、全国的に多いことです。
しかしながら、
一度事故が発生したときの責任は大きく、
曖昧な責任分断では、決して許されないものです。
警察庁の通知があったとはいえ、
プール監視が警備業であるなら、今後どのような措置が必要であるか?
責任の所在。それに伴う業務は、委託契約なのか請負契約なのか?
類似する事故が起きないよう、
今後のプール監視に関する動向について注視する必要があるようです。
末筆ながら、全国の炎天下のなかで事故防止に尽力する多くの監視員の方々。
真剣な事故防止をはかるプール監視業務は熱射のなかでの過酷な仕事ですが、その責任と重要性を再度認識し、事故が起きないようがんばってください。
<以下、各ニュース記事より抜粋による引用>
・「小2女児が溺れ重体、熊本 開放中の学校プール」
2012年7月25日 18時42分 (2012年7月25日 21時38分 更新) 共同通信
25日午後3時5分ごろ、熊本市西区花園6丁目の市立花園小学校のプールで、同小2年の女児(7)=同市西区=が遊泳中に溺れたと119番があった。
女児は病院に運ばれたが、意識不明の重体。熊本北署などによると、夏休み期間中、プールはPTAが児童らに開放しており、25日は午後3時ごろから1~3年の約70人が遊泳。
保護者5人と警備会社の男性職員が監視していたが、遊泳開始直後、うつぶせに浮いている女児を発見。
・「 プール事故の女子児童、依然重体のまま」
2012年07月26日 11:29 現在 RKK熊本放送
女子児童は依然、意識不明の重体のままです。
プールの水深は一番浅い場所でおよそ90センチで、中心に向かって徐々に深くなり一番深い場所は水深およそ110センチ。
この学校では通常小学1、2年生は水深の1番浅い90センチの場所付近でのみ泳ぐことが許されていましたがきのうは3年生も共に泳いでいて溺れた女子児童がプール中央付近にいたという目撃情報もありました。
・「小学校のプールで事故 小2女児意識不明の重体」
2012年07月26日(木) 17:53 くまもと県民テレビ
事故があった熊本市の花園小学校ではきのう午後9時から緊急の保護者会が開かれた。
・プール監視業務について
詳しくは、
プール監視の道へ
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コメント
No title
警備会社に対してどの程度までの責任を想定しているのでしょうか。
2012/07/28 08:59 by ぱふ URL 編集
No title
>警備会社に対してどの程度までの責任を想定している
なかなか良いところをついています。この質問は奥が深く、とても難しい質問です。
まず前提として、
警備業が請負なのか委託なのかという問題について、法律上の解釈をはっきりさせなければなりません。
この警備業界内では、警備業は請負契約ということが一般的に認識されています。
しかしながら、警備業の目的が無形の成果物である上にその成果物による結果の範囲がどこまで範囲を指すのが難しいという問題を抱えています。
このため、単純に結果=成果でないため、請負契約という言葉で纏めてしまうにはかなり無理があります。
詳細な個別の契約内容と、今後のプール監視に関する動向を見るまで責任の見解はだれにもわからないのでは思います。
2012/07/28 16:36 by とある警備員指導教育責任者 URL 編集
頑張れません
あんな団体潰れてしまえばいいのに。
その団体が勝手にプール監視しろよと赤紙を送るんです。
いやいや行くわけで、わが子は危ないので行かせませんが、子供が行かなくてもボランティアという名のタダ働きを炎天下の中させられて、誰が頑張れるのですか。
誰にも死んでほしくないですが、死人が出ないと動かない団体です。
2014/06/13 12:06 by 小学生保護者 URL 編集
Re
憤る気持ち、お察し致します。
暑くて炎天下の中での無理強いせざる負えない業務でありながら、その安全性を軽視するかのような体制作りの上で出来ることには限界があり、その中で事故が発生したときは、被害者だけでなく関わった多くの関係者も不幸となるばかりです。
予算の問題や運営に関する様々な諸事情もあるのでしょうが、やはり無理が起きないような体制がはかれるよう期待したいものですね。
なお、せっかくいただいたコメントですが内容についてはあえて非表示とさせて頂いております。ご了承下さい。
2014/06/15 11:17 by とある警備員指導教育責任者 URL 編集