まず、溺れた男児の一日も早い回復を心よりお祈りします。
事故原因の究明については、今後の捜査等に期待したいと思います。
この時期のプール監視では、
アルバイトなど監視に関わる者が業務になれ、
慣れによる気のゆるみが懸念される時期です。
また、8月末に向けて利用者の減少から監視員の人数が削減され、
監視員一人あたりの監視範囲が広くなるなど監視体制の変化もあることでしょう。
監視員の人数が削減されている中で、
予想外の暑さなどにより突発的に利用者が増えると、
監視員の数に対する利用人数がシーズン期間中の最大となることもあり、
営業期間中は決して油断してはならないことを周知しなければなりません。
今回のプール事故では、
5歳児の平均身長 110.5cm に対して、
50メートルプール 水深1.2〜1.5メートル に入水し溺れたとのこと。
おそらく、予め定められていたプールの入水制限に抵触するものであったことでしょう。
このような事故が再び起きないよう、
監視員の配置を見直し、
水深の浅いプール(幼児用プール)と水深の深いプール(50mプール)の利用者の動線上に配置する。
幼児用プール等異なる身長による利用制限が併設された施設では、
各プール毎の入水制限の身長の重要性を再度認識し、
身長確認の徹底を重点的に行う等の類似の事故が起きないよう周知が図られればと思います。
プール監視の大半は残すところあと半月の業務です。
全国の監視業務にあたるみなさん。
残りの期間、事故なく達成感をもって業務を終えることができるようがんばってください。
8月25日追記 意識が回復し、容体は徐々に回復に向かっているそうです。
<以下、各ニュース記事より抜粋による引用>
・「水の事故:5歳男児 プールで溺れ重体 群馬・中之条」
2012年年08月16日 19時46分 毎日新聞
16日午前11時20分ごろ、群馬県中之条町の「町ふれあい町民プール」で、東京都町田市金森の幼稚園児、佐藤滉太(こうた)君(5)がプールに沈んでいるのを遊泳中の男性(37)が発見。連絡を受けた女性監視員(17)が119番した。滉太君は病院搬送されたが意識不明の重体。
同施設には50メートルプール(水深1.2〜1.5メートル)と幼児用プール(水深70センチ)の二つがあり、滉太君は母(36)の実家に帰省中で、母と兄(7)の3人でプールを訪れ、兄弟で幼児用プールで遊んでいた。
・「5歳男児、プールの底で発見…意識不明の重体」 8月17日追記
2012年8月16日(木)21時6分配信 読売新聞
5歳の男児がプール(50メートル)の底で沈んでいるのを、ほかの遊泳客が発見した。
プールサイドから約5メートル付近の水深約1メートル30の場所で見つかった。
プールの中には当時、約80~100人がいて混雑していた。
・「中之条町のプール事故:5歳意識不明、町教育長「申し訳ない」 安全強化目指す /群馬」
2012年08月17日 地方版 毎日新聞
プールを管理する町教委の唐澤正明教育長は「事故が起きて申し訳なく思う。今後は監視員の配置や注意喚起の仕方を工夫するなど、更なる安全の強化を図りたい」と話した。
一方で、唐澤教育長は「監視員の人数などに問題はなかった」との認識を示した。
事故当時は、50メートルプールに3人、幼児用プールに1人の監視員を配置。監視員は事前に、監視の仕方や心肺蘇生法の講習も受けており、監視員は、おぼれている人や体調が悪い人がいないかなどをチェックしていたという。
・「中之条町のプール事故:重体園児の意識が回復 /群馬」 8月25日追記
2012年8月25日(土)14時49分配信 毎日新聞
滉太君の意識が回復したことが24日、県警への取材で分かった。渋川市内の病院に入院中だが、容体は徐々に回復に向かっているという。
・プール監視業務について
詳しくは、
プール監視の道 へ
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