プールで遊べぬ夏休み という表題に記事に心が痛みます。

 平成23年に発生した大阪府泉南市での小学校プールにおける男児死亡事故。

 全国的にプールの解放が縮小しているところですが、

 先日の記事に目を通すと、

 兵庫県警は本年3月 県内の各市町長宛てに、ライフセーバーなど安全を確保できる資格者が必要との文書を送付したそうです。
 平成23年の事故以降、

 警察庁通知により「プールの監視業務は警備業法上の警備業務に当たる」ということで、

 業者等の確保、予算の問題から全国的にプール解放が縮小されていることは多くの人がご存知かと思います。

 これまで規制がほぼ無いという状態であったため、

 警備業というくくりで良いかという是非を除けば、

 何かしら安全確保のために行政が動いたことは歓迎される話です。 

 しかし、

 神戸新聞NEXT の記事に目を通すと、

 <引用開始>
 引用元 神戸新聞NEXT 7月20日(日)7時30分配信
 兵庫県警は14年3月、県内の各市町長宛てに、ライフセーバーなど安全を確保できる資格者が必要との文書を送付。
 西宮市教委が地域に説明したところ、資格を取得する時間や金銭面の負担、責任の所在を追及されるのではとの声が上がり、中止の申し出が相次いだ。
 <引用終了>

 という内容が記載されていました。

 安全確保の為の施策は重要ではありますが、

 これは運営側が独自に安全を確保するために定める基準。

 県警により資格者が必要と明記された文章を送付することは、稀なのではないでしょうか?

 送付された文章が全国的な内容であればそれも一つですが、

 責任を運営側に転嫁し、

 子供の夏の楽しみに一つを奪うことになっているように感じてなりません。


 とはいえ水の事故が発生した時の深刻なことは事実であり、。

 運営側、利用者、監視員それぞれの立場で責任が持てるだけでの整備が望まれます。


 通知前(平成23年の事故以前)の状態から早く脱却し、

 現在の規制・基準でまかなえるよう整うことが望まれます。


 プール監視のこれまでの大きな動きについては、

 プール監視の道 > プール監視の歴史
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コメント

本来は業界人としては言い辛いことですが、管理人様には申し訳ないとは思いますが、私は西宮市民で、安月給の警備員のおっちゃんには絶対にやらすな!と強硬に主張しました。
これは、警備員として現状は仕方ないことです。
私からみて中小警備会社の質は悪過ぎます。お世辞でも、人の生命財産を守れるものではありません。
我が社は、警備員の質をどうこういいますが、年収200万以下での募集では適当な体力の維持も出来す。歩くことさえ難しい方もいます。
ライフセイバーでなくとも、水泳部のバイトで充分。意味のない警備員や管理人でなければそれでいいです。

Re

 くらのりさん、こんにちは。
 おっしゃられていることは十分にわかっているだけにコメントに困るところです。
 >安月給の警備員のおっちゃんには絶対にやらすな!
 >我が社は、警備員の質をどうこういいますが、年収200万以下での募集では適当な体力の維持も出来す。
 確かに多くの警備会社でご指摘の実態が蔓延している事実がある点は残念な限りですね。
 故にプール監視を警備業で行うには、それに応じたノウハウや対応できるだけの人員を用意できることが重要であり、警備業というくくりに纏めた現在の規制には無理を感じるところです。
 しかしながら、全国にはライフセーバーの雇用やそれらによる監視員の指導を含め、現状で考えられている範囲で適切な業務を行う警備会社があることを知っていただければと感じます。
 プール監視が警備業であるなら、全国で同様の対応が行えるようなものとなってもらいたいところですね。
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