事故は認定こども園の水遊び中に発生しました。
事故の概要は次の通り、
5歳女児がプールで溺れて重体。
・発生日時
平成28年7月21日午後1時ごろ
・発生場所
栃木県那須塩原市 認定こども園のプール
・プールの概要
縦9.5×横5.5メートル、水深最大65センチ
・プールの状況
園児33人が利用
・監視体制
見守りの職員2人
・要救助者
身長は110センチの5歳女児
・容体、事故概要
プール遊びを始めて約10分後にうつぶせで溺れている女児を発見。
職員の救護処置で呼吸を取り戻し、病院に搬送された。
事故はプール遊びを始めて10分後。
また、身長110センチの女児に対して水深65センチでした。
状況だけみるとプール特有の危険性を熟知していないと油断してしまいそうな事故状況にも見えます。
プールの利用開始や休憩による休止直後において、
特に子供多いプールでは一斉にプールの入水を開始すると他の子にぶつかり、二次的に水を飲み大きな事故につながるなど危険の大きい瞬間です。
本件の事故について、原因が何にせよ入水直後から注意を払うことが重要であると再認識させられます。
プールの利用再開時など、
一斉に入水があるときには単に飛び込み禁止するだけでなく、
静かに入水するなどのアナウンスを適時実施することが事故防止に有効な手段です。
夏のプールシーズンは始まったばかり。
暑い中で常に注意を払うことは大変なことですが、
油断なく、事故がおきないようがんばって下さい。
末筆ながら女児の回復を心よりお祈ります。
-2017年3月19日追記-
2017年3月15日 栃木県那須塩原市が設けた弁護士や大学教授など5人による委員会は、市への調査報告書において
「園児に対する監視の難しさへの認識が十分でなく、当時その場にいた2人の保育教諭が、園児の動きを詳細に把握し危険を察知することは困難な状況にあったと考えられる」と指摘。認定こども園に再発防止策を求める内容となりました。
栃木県那須塩原市は、新年度 市内のすべての保育施設でプールの事故防止に関する研修開く。保育士が救命措置などを学ぶ機会を増やすなどの取組する方針。
委員会の事故調査報告書の内容が活かされることが期待されます。
なお、女児はその後回復し、再び子ども園に通っています。
今年発生した主な事故については、
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水難事故の発生件数
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