工場における火災訓練のため、その教育を依頼されたことから簡単ながら火災設備の取扱いを実施してきました。
警備業で教育を行うこととはいえ、通常は消防設備点検業者等に説明をうける内容。
当然、本来の業者による説明をうけることを勧めました。しかし、業者に依頼しても良い返事を貰えなかったとのことで実施する運びとなりました。
私自身、普段の担当科目と異なる分野ではありますが工場の防火管理者の補助という形で実施。
教育実施にあたり、備え付けられた防火設備を見て驚きました。
見れば業者が説明を渋ったのも解ります。おそらくそういった業者なのでしょう。
一重に専門業者といっても様々ですから。
目について主な問題点は次の通り、
・火災監視の未警戒区域がある
後で区切った部屋などの一部に感知器が設置されておらず、未警戒区域が存在する。
・火災監視警戒区域図がない
火災受信機の表示灯と対となる略図(火災監視警戒区域図)が火災受信機の周辺にない。
・手順書がない
火災受信機が鳴動したときに未熟な者でも対応できる簡単な手順書(チャート図)が掲示されていない。
・消防設備点検報告書の不備が放置されている
消火栓ホースの対応年数が経過し、不備として記載されいるが是正していない。
・火災用電話がない
火災用電話が備わっている設備であるが、電話機が火災受信盤の内部に収納され簡単に取り出せないようになっている。(十分な訓練がない場合扱えないため、意図的に収納している可能性もある。)
主な教育内容は次の通り、
・火災受信機 表示灯の確認方法、警戒区域図の見方
・火災ベル鳴動時の対応手順
・誤報時の復旧方法
・消火栓の使用方法
・消火栓ポンプの起動と停止の方法
質疑応答で気になった点は次の通り。
・火災受信機(火災ベル)が消防に繋がっているという誤解がある
→消防設備点検報告書を確認し、移報監視は警備会社になっている。火災のときは、必ず119番通報を行うように注意する。
・消火栓ポンプの起動スイッチが消火栓のポンプ小屋の本体での起動と誤解がある。
→消火栓の起動スイッチで起動する。火災ベルがなっていても消火栓ポンプは改めて起動スイッチを押す必要がある。
今回、実際に工場で教育を行ってみて、火災に対する備えについてのギャップを知り非常に良い経験となりました。
工場の状況に心当たりのあるところでは、一度防火管理について取組をなされてはいかがでしょうか?と節に感じます。
消火栓の使い方については、
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消火栓 使い方
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