・発生日時
平成29年7月19日16時10分頃
・発生場所
埼玉県入間市の運動公園プール
・プールの概要及び状況
浅いプール(水深0.8メートル)と深いプール(水深1.5メートル)を区切った50メートルプール
・監視体制
事故発生時 プールサイドに1名づつの2名。
事故発生前の16時前まで4名体制であったが、目視による入場者数が約170人から100人に減ったため、2名体制に切り替わっていた。
・要救助者
小学2年生の女児(8)
・容体・事故概要
近くにいた女児の友人が溺れているのを監視員に知らせた。
女児は深いプール(水深1.5メートル)の水中でうつぶせ状態で、監視員により救助された。
一時意識不明、搬送先の病院で意識を取り戻した。命に別状はない。
・その他
女児は同級生と2人でプールに訪れ、浮輪等は使用していなかった。
本年のプール事故の発生状況について、報道を見る限り少なく感じていました。
しかし、いよいよ夏休みがスタートという中で残念ながらプール事故が発生しました。
事故のあったプールでは、
水深1.5メートルの深いプールの利用について、足が届かいない小学校低学年の児童でも泳げれば遊泳が禁止されていませんでした。
足が届かない深いプールの監視行為では、
遊泳者の遊泳能力や遊泳状態を常に把握し、遊泳能力が十分ではない。疲労等により遊泳状態が不安定になるなど、溺水事故につながる予兆を早期に発見し、適切に対処することが重要となります。
特にコースロープなど緊急時に繋がる物がないプールでは、脱水等による足の痙攣等の突発的なものでも事故に繋がりやすい状態にあります。
事故の詳細について定かではありませんが、
プールの形状や利用者の特徴を踏まえたプール監視により今後事故がおきない体制を構築してもらいたいものです。
また、他の深いプールを運営してい施設においては、同様の事故が発生しないよう適切に監視行為が行われているかマニュアル等を見直すことも必要です。
連日非常に暑い中でプール監視にとって辛い時期ですが、業務の重要性を意識し、体調に気をつけ、事故がないよう最善をつくせるよう頑張ってください。
末筆ながら、女児の回復を心よりお祈り致します。
・・・2017年8月16日 追記・・・
女児は7月31日に退院。
プールは7月20日から営業を停止し、8月15日より再開した。
再開にあたり再発防止策は、次の通り。
・監視員の人数を増やす
・監視台を位置を見直し、プールの一番深い位置に変更
・監視台には常時人員を配置
・小学3年生以下は保護者同伴(変更前:小学生以上は保護者同伴が不要)
今年発生した主な事故については、
プール監視員の道 > プール監視の事故と歴史 > 水難事故の発生件数
>
2017年(平成29年)プール事故事例の一覧
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