2018年1月23日午前2時10分頃、
神奈川県川崎市 神奈川県川崎合同庁舎より出火。
電気室約0.5平方メートルが焼け、約1時間で消し止められました。
火災センサーにより駆け付けた30代の警備員が煙を吸い込む等して搬送先病院で死亡が確認されました。
残念ながら報道内容では詳細な状況が知ることが出来ないため、管理人の勝手な想像となります。
本件の内容からみて、おそらく機械警備において火災警報を受信し、警備員が出動。
到着した警備員が現場確認の際、煙等に巻き込まれたのでないか?と思われます。
巻き込まれた原因の推察として、
・火災が電気室のみと火災の規模が小さかった
→外観、外周点検等において火災としての真報(火の気)と判断することが出来なかった
→火災規模が小さいことから初期消火が可能と判断し、初期消火の際に煙に巻き込まれた
・当該施設及び周辺が停電していた
→周辺が暗く、外観、外周点検等において煙等を目視し難かった
→現地の照明等が使用できず、発見が遅れて煙に巻き込まれた
・電気室のため二酸化炭素消火設備と仮定すると・・・
→二酸化炭素消火設備が設置されていたのであれば、同設備の存在を警備員・警備会社が把握していなかった
→警備員等が同設備の危険性を認識せず、不用意に近づき意識を失った
・周辺の停電で出動要請が多数重なっていた
→停電により警備員の出動件数が増加したことにより、焦りにより出動時の確認手順が疎かになった
・停電中に発生した火災のため、火災信号が誤報という思い込みがあった
→停電に伴う火災信号という思い込みから、誤報という先入観を元に現地確認を行い、現地確認の手順が疎かになった
などが思い当たります。
機械警備において警備員が駆け付けとき、警備員自身が危険に巻き込まることがないよう、安全な方法による現場確認の徹底。
建物設備や構造などの情報の把握。
機械警備において単独で行動する警備員が多い中、危険に巻き込まれない安全な警備実施が必要であることを痛感させられます。
同種の事故が発生することがないよう、日頃から危険性を考慮した行動を常としなければなりませんね。
末筆ながら亡くなった警備員のご冥福をお祈りいたします。
この他の警備員の重大労災事故については、
警備員の道 > 警備業 > 警備会社の安全衛生
> 警備員の死亡労災事故(重大事故)事例
https://keibiin.net/keibianrou.html
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コメント
承認待ちコメント
2019/04/27 17:15 by 編集
承認待ちコメント
2019/04/27 17:18 by 編集
Re: No title
本来であれば、コメント内容を公開したいところですが、せっかくのコメントによりコメント投稿者に不利益があってはいけないので、概略のみ紹介させて頂くことにいたしました。
警備員が死亡した事故に関して、詳細をご存知と思われる方のコメントの概要を時系列にすると次の通り。
・停電警報を受信し警備員に発令。
・警備員と連絡をとっていたところ、警備員が何かを発見したと思われる内容で電話を終了。
・警備員現着から約30分後、火災信号を受信。警備員に再三連絡を試みるが連絡が取れなくなる。
・消防に連絡。停電警報後の火災信号であること。現認に向かった警備員と連絡がとれなくなった趣旨を通報。
・他の警備員を応援出動。
・警備員は電気設備に触れたことによる感電による(漏電の痕跡があり)。
投稿者が匿名であるため、真偽のほどの確認は取れません。
しかし、詳細を知る方や亡くなった警備員の同僚の方。
事故当日に共に勤務あたった他の警備員の心情を察すると、大変胸が苦しくなる事故であったと感じさせられます。
2019/04/29 22:41 by とある警備員指導教育責任者 URL 編集