管理人の所感として、
女性警備員の増加にむけては単に賃金やイメージというだけでななく、
有給休暇を始めとした各種休暇制度の取り難さ(取得率の低さ)、
警備員の多くが外部で派遣されて働くことによる労働時間の融通の悪さなど、
働き難い労働環境であることが最大の要因ではないかと感じます。
この点は女性警備員だけでなく、男性警備員を含め警備員の定着率の悪さの大きな原因ではないでしょうか?
世間では「働き方改革」が進む中、
未だこれらのことに遅れをとる警備業について、
警備業の中で比較し合い、更には「適正な警備料金の確保が不可欠」という言葉で対策を後手に回すのではなく、
他業種との競争であることをより強く意識した行動の必要性を感じさせられます。
退職・採用による人の移動について、
異業種へ移動した人。警備業内で転職をする人。警備業へ移動してきた人。
これらの人数や転職時の年齢。
保有するスキル等を含めて考えると、警備業が置かれている現状(有効求人倍率の高さ)の理由が鮮明に感じられるように思われます。
有給休暇の取得率向上や、その他の休暇制度の取得率の向上。
残業等の労働時間などについて、警備料金問題は確かに大きな要因です。
しかし、警備料金問題を抱えていても、それなりやりようというのはあります。
安いなら安いなりに。高くなれば高くなったなりに・・・
本人が希望する就労状態に近づけようとするか否かは、経営をはじめとした管理者サイドの意識問題が大きいと感じます。
女性警備員の活躍に向け様々な取り組みを行うことは大変素晴らしいことです。
しかし、中にはこれまでの労働環境を見るに、余りに低い意識水準が原因である。ということを感じずにはいられません。
未だに有給休暇を取ることは悪という風潮。
否応なしに残業をしてもらうことは当たり前という風潮。
もしこのどちらか一方でも当てはまるのであれば、
世間ではこれらのことがまかり通っている企業や業種もあることは事実です。
しかし、そうではない企業も多いということを知っておく必要があります。
(知るということは単に知識として知る。ではなく、本当の意味で理解する。)
そして、同じ警備業内で料金問題を抱えながらも、解決(有給休暇の取得率が高い)している同業者がいるということも。
2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた人手不足の問題解消について、
今後の警備業が目途をたてることができるのか。
そして、大きな飛躍に繋げることが出来るのか。
警備業界あげて労働環境の改善が進むのかが試されているように感じさせられます。
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コメント
No title
2018/05/09 17:10 by ぱふ URL 編集
Re: No title
今の仕事を転職と思って勤めているのであれば幸せなこと。
現在、女性の活躍が少ないため、トイレだけでなく様々な諸問題がありますが、女性の活躍が増え少しづつ改善していくとより働き易い仕事となると良いですね。
2018/05/15 23:19 by とある警備員指導教育責任者 URL 編集