小学校プールで11人が足などを切る怪我 茨城県つくば市

2018年6月13日午後2時ごろ 茨城県つくば市の市立竹園西小学校において、

小学3年生の児童11人が足などを切る怪我。

内、男児1人が8針を縫う大けが。10人がすり傷を負うプール事故が発生しました。
・発生日時
 平成30年6月13日午後2時ごろ
・発生場所
 茨木県つくば市の市立小学校小学校のプール
・プールの概要及び状況
 3年生130人のプール授業中
 水の流れを作るためプールの端を歩いていた。
・受傷者
 児童11人が足を切るなどの怪我
 内、男子1人が8針を縫う大けが、10人が足などにすり傷。
・事故概要
 プール底面のプラスチック(FRP製)が浮き上がっため、取り除き防水テープで修繕。プール専用のビニール製マットを敷いていた。
 授業前にマットが定位置にあったことを確認していたが、授業開始後にマットと底面が持ち上がり、プール底面のプラスチックに触れ負傷したと見られる。
 事故後、プールは使用が禁止。全面改修に向けて検討している。


 プールでは、素肌が露出しており、更に水により皮をふやけることで突起物等があると非常に切りやすい状態にあります。

 プラスチックによる裂傷では、スライダー・滑り台等があるプールでは小さな破損が大きな怪我につながることもあり、点検が非常に重要となります。

 特に一旦濡れた状態になると十分な点検を行うことが困難になる設備では、営業前点検が日頃から適切に行わていることが事故防止に重要です。


 本件の事故では、

 事前にプールの破損が確認されてたことから業者により修繕を行い、学校関係者等が業者により安全性の説明を受けていました。

 また、事故当日も授業前にマットの位置を確認するなど、安全に向けた取組がなされていました。

 しかし、マットがズレる等により、大きな怪我が発生する事故となりました。

 プール中(底)は目視による判断し難く、異常を早期に発見することが困難であったことが推察されます。

 プールにおける不断の監視行為が重要であることは周知されていますが、プールの底という見え難く、また点検し難い箇所における怪我についても知っておかなければならないと感じさせられる事故となりました。

 また、溺水事故を想定した訓練は多く行われていますが、大きな裂傷による応急手当・止血の方法についても日頃からの備えることが大切であると感じさせられます。


2018年に発生した主なプール事故は、
プール監視員の道 > プール監視の事故と歴史 > 水難事故の発生件数
2018年(平成30年)プール事故事例の一覧
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