小学校プール小1女児が溺れて一時意識不明 福井市

 2018年8月1日午後2時25分ごろ 福井県福井市立東郷小学校において、

 小学1年生の女児が溺れてプールの底に沈んでいるのを発見され、

 監視員されたとき、意識がなく呼吸も停止していたが、救命措置により意識を回復するというプール事故が発生しました。
・発生日時
 平成30年8月1日午後2時25分ごろ
・発生場所
 福井県福井市立東郷小学校のプール
・プールの概要及び状況
 水深 最深部で1.2メートル
 児童38人が利用
 水温29℃、プールサイド気温37.5℃
・監視体制
 PTAが依頼した住民3人、児童館職員3人の計6人
・要救助者
 小学1年生の女児 身長120~130センチ
・容体・事故概要
 プールでうつぶせになって沈んでいる状態を女児の兄が発見し、監視員が救助。
 意識がなく、呼吸停止の状態であったが、人工呼吸や心臓マッサージにより意識を回復。病院に搬送されたが容体が安定している。
 女児は午後2時10分ごろ(事故の約15分前)から泳ぎはじめ、発見された場所は最深部となる1.2メートル付近だった。


 事故の概要を見ると、

 溺れた女児の身長(120~130センチ)に対して発見された場所の水深(1.2メートル)は深すぎると感じさせられます。

 小学生のプール利用では、低学年から高学年までの体格差が非常に大きいため、身長や学年毎に入水エリアの区分けなどを行わずに利用すると、身長に適した水深から外れた危険なプール利用が見過ごされることがあります。

 可能であればコースロープ等を使用して学年等で使用できるエリア分けを行う。

 立った状態で顔(顎)が水から出ない深さへの利用はしない。

 など、利用する児童と監視員の双方が事故予防ができる体制を整えることが望ましいです。

 なお、コースロープの利用は溺れそうな時に捕まることができ、事故防止につながるだけでなく、コースロープに捕まる児童に注目することで溺れそうな児童を早期に発見することに役立ちます。しかし、コースローブ自体により監視員の死角となる箇所も増えるため、コースロープを新たに利用するときは、死角となる場所を踏まえた監視体制を整えることが必要となります。


 2018年の主なプール事故は、

 プール監視員の道 > プール監視の事故と歴史 > 水難事故の発生件数

 > 2018年(平成30年)プール事故事例の一覧
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