ホームセキュリティ等の機械警備の多くは、留守などの不在時に建物内の各種警備センサーにより遠隔にて警備を実施。異常時(警備センサー作動時)には、指令センターより指示を受けた警備員が駆け付け、外周点検や合鍵を使用することで内部を点検し、異常の有無の確認や異常時の初動対応を実施します。
本件の窃盗事件では、警備センサーが作動した際の出動により合鍵を使用した内部点検において、室内を物色して高級ブランドの時計や貴金属など125万円相当を盗んだ疑いが持たれています。
警察はこの他にも同様の被害が報告されていて、余罪についても調べています。
ホームセキュリティに限らず、警備業は多額の現金や不在時の事務所や自宅等の鍵(財産)を預かり行う業務。業務に対する信用は警備会社にとっての最も重要な企業価値です。
このため、大手に限らず機械警備等を実施する多くの警備会社は、業務に従事する者に対してその重要性を教育・認識させて業務を実施しています。また、合鍵等の不正使用や警備操作が不正にされることがないよう、対策を行っています。
その中でこのような事件が発生したことは非常に残念でなりません。
警備についての信頼が揺らぐことがないよう、業界全体が意識を高め、再発することがないよう対策を進めなければいけない問題です。
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コメント
No title
セコムの隊員にこれをされてしまうと、一体どう対策をとったら良いものか…結局は「資質」に頼らざるを得ないだけに、頭の痛い話かと思います。
本件については指令側から現場隊員の動きが見えづらい(無線が頼り)事も要因かと考えます。
「ウェアラブル端末」とやらを使えば、隊員の視線を指令側で共有できるかと思いますが…勿論費用が余計に掛かる訳でして。
どうしたものやら。
2019/11/03 17:12 by 猫乃介 URL 編集
Re: No title
本件は機械警備に限らず施設警備などにも共通の問題ですね。
業務上現場警備員の信頼任せという点があることが否めませんが、これは評価により容易に判断できないことで本当に難しい問題で、解決策があるのか悩まされます。
情報通信が発達していく中で何れはネットワークカメラでリアルタイムに・・・という時代がくるかも知れません。
同じ業務でも警備員が単独ではなく複数で行動するようになれば、このような問題だけでなく業務中の事故などの警備員の安全面についても大きく改善できるのではないかと以前より思っています。
複数人による警備実施。効率とコストの面で現状の機械警備の大半で不可能です。しかし、単独行動は事故や事件の遭遇。警備員による不正など多くのリスクもあるため、何れは警備業が複数行動で採算がとれるものへと改善してもらいたいです。
2019/11/04 11:48 by とある警備員指導教育責任者 URL 編集