キャッシュレス決済普及等によるATM減少による現金輸送業務の減少に危機感を覚えます。

 「ALSOK、現金輸送の需要縮小でジビエ事業参入 出荷には警備のノウハウも」に関する記事が関心を引きます。
 以前から懸念があったキャシュレス決済普及による現金輸送業務の減少、その懸念が顕在化していることを感じさせられます。
 現金輸送業務を取り巻く環境では、クレジットカードや電子マネー、スマート決済によるキャッシュレス決済の普及により、かなり以前よりその需要減少に大きな懸念としてありました。
 この懸念に加え、政府によりマイナポイント事業等によるキャッシュ決済普及の方針。
 更に新型コロナウイルスのパンデミックにより、感染予防の観点からキャッシュレス決済普及が大きく加速したことで懸念がより一層大きくなっていました。
 最近では、現金決済離れを受けた大手金融機関等において大規模なATM減少が計画されるなど、現金輸送業務の減少顕在化しています。

 現金輸送業務減少に特に大きく影響を与えるATMの減少。
 これら店舗外ATMの設置台数の減少は、単に現金輸送業務だけでなく、ATMの防犯(機械警備や自動運行システム)やエラー対応など警備業務の量が多く、与える影響は大きいものです。

 また、店舗等でのキャッシュ決済がすすむことにより、店舗で利用され一時保管される現金(売上金、釣銭)が減ることで売上金回収業務の必要性も低下。
 今後、キャッシュレス決済のみなどの清算スタイルが確立されれば、そもそも現金輸送に限らず防犯(警備)自体の重要度が低下することも考えられます。

 現金輸送業務を筆頭にATM等多額の現金を扱う警備業務では、そのリスクの大きさから警備料金も比較的高く契約され、これを補うことは相当の事業開拓等が必要となります。

 記事にとりあげられているジビエ事業参入。
 業務内容の良し悪しは別として、需要減少に見据え様々な方向に目を向けていることを感じさせられ、さすがと感心させられます。
 警備員だけでなく、現金輸送車両やATMの自動運行システム等の初期費用と維持費用が大きいだけに、今後を見据えた展望を真摯に考えさせられます。


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 記事タイトル:
 ALSOK、現金輸送の需要縮小でジビエ事業参入 出荷には警備のノウハウも
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