ベトナムのリゾートホテルのプールで排水口に吸い込まれ10歳男児が死亡

 2022年4月5日 日本人の10歳男児がベトナム南東部のリゾートホテルの子供用プールにおいて、排水口(縦40×横40センチ)に背中を吸い込まれ身動きが取れなくなり、溺水により死亡したとみられる事故が発生しました。
 日本国内においてプールの吸水・排水口に関する重大事故は、過去の痛ましい事故を教訓に管理が強化され、現在では大きく減少しています。
 しかし、管理などに問題があれば再び重大な事故となる要因であることは変わりなく、本件の事故についても何らかの管理上の不備があったのではないかと感じさせれます。
 過去の痛ましい事故を風化させることなく、管理の重要性を再認識する意味をこめ、海外の事例ですが取り上げることとしました。

 亡くなった男児のご冥福をお祈りするとととに、事故原因の究明がなされ、再び同種の事故が発生しないことを願います。

・発生日時
 2022年4月5日
・発生場所
 ベトナム南東部のリゾートホテルのプール
・プールの概要及び状況
 子供用プール 水深約1メートル
・要救助者
 10歳男児
 身長 約1メートル40センチ
・容体・事故概要
 子供用プールの排水口(縦40×横40センチ)に背中を吸い込まれ身動きが取れなくなり、溺水により死亡したとみられる。
 地元当局の発表で排水口と男児の死亡には因果関係がないとし、遺族は原因究明を地元当局などに求めている。


 ニュース映像を見た管理人の所感として、
 亡くなった男児の体にくっきりと残った網目状のあざが残り、非常に強い力で引き付けられたことが伺えます。
 また、事故のあった排水口には柵が設置されていましたが、排水口(排水パイプの口)がプールに直接つけられ、柵の内側に大きな空間を作ることで実際プールに面する開口面を大きくして圧力を分散するなどの構造になっていないように見られました。
 海外のことであり、真相究明のためには困難も多いと思いますが、解明に向け進展があることを願います。

・・・2022年6月20日 追記・・・
 地元警察は16日、過失致死の疑いで関係者への捜査を進めていることを遺族に明らかにしました。
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