プール授業で児童63人が手足に擦り傷。 名古屋市の上志段味小学校プール

 2022年6月、守山区の名古屋市立上志段味(かみしだみ)小学校のプールの授業において、2年生から6年生の児童63人の足の甲やひざ、指先に擦り傷などの怪我をする事故が発生しました。
 事故があったプールは、昨年(2021年)に完成。
 2021年は新型コロナウイルスによる影響でプールは使用されず、プールの使用は本年が初めて。

 名古屋市教育委員会によると、6月24日に行った水泳の授業で、手や足をけがしている児童がいると学校整備課に連絡ありました。

 けがをした児童は、プールの底に手足をついて移動する“わにさん歩き”をしていて擦り傷を負いました。
 その後の調査により、2年生から6年生の児童63人の足の甲やひざ、指先に擦り傷などが確認されました。
 また、保護者より数回しかプール授業を実施していないにもかかわらず、水着の生地が傷んでいるという苦情が数件ありました。

 学校職員と施工業者がプールの状態を確認したところ、モルタルを吹き付けた際にプールの底にできる細かい突起でけがをした可能性があると見られています。

 学校は6月30日にプールの一時中断を決め、7月5日に今シーズンのプール中止を保護者に通知しました。


 プールでの擦り傷などの怪我は、肌が露出し水にふやけているプールでは比較的多く発生する事故であり、日常点検が重要となります。
 本件のようなプール内部の塗装問題だけでなく、プールサイドのコンクリートやタイルの欠け等の破損。滑り台等の遊具の破損や塗装の剥がれ。
 その他、修繕作業による塗装の塗り直しなどでも仕上げの状態により発生することがあります。
 小学校プールにおける同種の事故では、2018年6月に茨城県の市立小学校において児童5人が足の裏を切るけがが発生し、先に行われていた塗装工事との関連が調べられ、その後プール層底面の修繕を行われています。

プールの事故については、
プール監視員の道 > プール監視の事故と歴史 > 水難事故の発生件数
2022年(令和4年)プール事故事例の一覧

2018年6月に茨城県の市立小学校の事故については、
当ブログ内 > 小学校プールで5人が足の裏を切る怪我 茨城県つくば市

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