2022/07/12
2022年6月28日 午前9時15分ごろ
・発生場所
名古屋市名東区の小学校プール
・プールの概要及び状況
1年生3学級の69人がプールを利用。
水面に顔を付けたり潜ったりする練習をしていた。
・監視体制
学級担任3人と補助員1人が担当。
1人がプールサイド、3人がプールの中から指導していた。
・要救助者
1年生の男子児童
・容体・事故概要
プールに沈んでいるのを教員が気付き、応急処置により呼吸と意識を取り戻した。
その後、病院で処置をうけ肺炎と診断され入院し、3日後に退院しました。
・その他
プールの水深は同校の基準で一年生の場合、55〜95㎝。事故当時は水深を測っていなかった。
プール授業は7月6日から再開。水深確認を徹底するほか、プールに入る児童の数を指導者1人当たり10人にした。
事故が発生した小学校では、コロナ禍によりプールの授業を3年ぶりに再開し、1年生は入学後2回目のプールの授業であった。
本年の夏季プールの運営では、新型コロナウイルスの影響によりどこのプールも利用者のプール経験が少なく、また監視する側も大きく期間が空いたことで練度の低下。
アルバイト・臨時職員などでは監視経験者が大きく減少しています。
特にアルバイト等が多く勤務する夏季プールでは深刻な状況となっています。
本件の事故が、監視側の練度、利用者のプール経験にどれほど関係するかは定かではありませんが、過去のプール運営と比べ異例の状況となっています。
これを踏まえ事故防止の観点で見ると、特に利用者・監視員がある程度慣れるまでの期間は監視員を増やす。利用者数を制限する。経験者を招致して指導を行うなど、例年以上の注意が必要となっています。
同種の事故が発生することが無いよう、利用者・監視員共にプール経験が不足しているという認識が共有されることが重要です。
プールの事故については、
プール監視員の道 > プール監視の事故と歴史 > 水難事故の発生件数
> 2022年(令和4年)プール事故事例の一覧
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