2023/09/06
2023年7月29日
・発生場所
愛知県新城市能登瀬の市営健康レジャー施設「鳳来ゆ~ゆ~ありいな」の屋内プール
・プールの概要及び状況
子ども用プールで高さ約3.7メートルのウォータースライダー(ウォータースライダーは大人も利用できるもの)
・監視体制
プール内に1人だけで、プール全体を見るためスライダーの乗り場付近にはいなかった。
・要救助者
30代の男性
・容体・事故概要
高さ約3.7メートルの滑り出す場所で、スライダーの手前で足を滑らせ、スライダーと転落防止用の鉄柵のすき間に右手小指を挟み滑り落ち、第1関節から先を失った。
警察は事故の翌日に現場の状況を確認していて、安全管理に問題がなかったかなど調べています。
本件の事故概要について、記事を見るだけでは詳しい状況は判りません。
しかし、所感ながら一見するとウォータースライダーがあるプールでは、例え小規模なプールであっても1名での全体監視は無理があるように感じます。
ウォータースライダーは滑走時の他者との衝突や、着水時に溺れるなどの事故が予測される危険個所の一つです。
事故発生時、1名の監視員がウォータースライダー着水箇所を注意しながら全体監視を行う。プール全体の利用者が数名であったなど一概に判断は出来ませんが、ウォータースライダーの利用は常に注意が必要です。
なお、スライダーと転落防止用の鉄柵の間に、指を挟むようなすき間があったとのことですが、これが設計上のものなのか?後から歪みやズレにより発生したものなか?足を滑らせた際に押すなどして一時的に大きな負荷があったことにより発生したものなのか?が気になる所です。
もとよりあった隙間であるなら、事故やヒヤリハット等がないと危険個所は気付き難いものです。
事故に繋がる恐れのある箇所がないか、日頃から意識をもって観察することが大切です。
報道された主なプール事故は、
プール監視員の道 > プール監視の事故と歴史 > 水難事故の発生件数
> 2023年(令和5年)プール事故事例の一覧
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